本研究テーマは河合塾編・著
『
2006』
の中で紹介されています。
現代社会の中に広く普及しているプラスチック製品は化石資源である石油から作られているエチレンが主原料です。当研究室では将来石油が枯渇した際に、微生物を用いてこの主要工業原料であるエチレンの発酵生産が可能にならないかという考えのもと、1985年から研究を開始しました。
その結果、微生物のエチレン生成酵素の精製とそれをコードする遺伝子の発見,クローニングに世界で初めて成功し、現在、種々の微生物を宿主としたエチレン発酵生産系の開発に取り組んでいます。中でも植物のように光合成能を有する微生物、ラン藻にエチレン生成酵素遺伝子を導入し、地球温暖化の原因となっている炭酸ガスを吸収させ、かつエチレンを安定に生産する系の開発に力を注いでいます。
化石資源枯渇対策
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生物資源環境工学講座
小川・松岡研究室 |